ソロ作品での円熟とは裏腹に、身体の奥ではパンク魂が疼いていたってわけか。昨年発表の『Upside Down Mountain』(傑作!)も記憶に新しいコナー・オバーストが、今度は地元オマハの仲間とハタチそこそこで結成したエモコア5人組、デサパレシドスを率いて新作を届けてくれた。同バンドとしては実に13年ぶりのアルバムとなる。歪んだり軋んだりしながら爆裂する演奏とコナーの叫ぶような歌声に、終始気持ちは上がりっぱなし。ひとりの時は人生の機微を皮肉交じりに歌っていた彼も、ここではアリゾナの移民差別などトピカルなテーマを掲げて力強いメッセージを投げ掛けている。現在35歳、青春はまだ終わっていないようだ。同郷の兄貴分、カーシヴのティム・ケイシャーもレコーディングに参加。
コナー・オバースト率いるエモコア5人組デサパレシドス、カーシヴのティムも参加した爆裂する演奏とコナーの叫ぶような歌声に気持ち上がる新作
Epitaph