2015年、ライアン・アダムスをプロデューサーに迎えライアンのレーベルでもあるPax-AmからEP『Killer』でデビューを飾った、LAを拠点に活動している23歳のSSWフィービー・ブリジャーズ。2014年には日本でも放送されていたiPhone 5sのCMにも出演。ピクシーズの“Gigantic”をカヴァーを披露した。今作はスロウダイヴやMitski等が所属する米名門レーベルDead Oceansからのデビューアルバム。ライアン・アダムスは〈ネクスト・ボブ・ディラン〉というコメントを残しており、音楽メディアからは今年度年間ベスト候補にも選ばれている。

 


ライアン・アダムスの目に留まってデビューへの切符を掴んだ、LAの女性シンガー・ソングライターによるファースト・アルバム。ジョニ・ミッチェルの初期作品に心酔しているというだけあって主軸はシンプルな弾き語りで、そこにスザンヌ・ヴェガやエイミー・マン似の透明感溢れるウィスパー・ヴォイスが乗るという、悪くなりようのない内容だ。コナー・オバーストが客演している事実も、彼女が有望新人であることの証。