フォーク・カントリーをテーマに掲げながら、風変りなアレンジも楽しませてくれる点がこの新作の聴きどころ。特にアフロ・ポップ風“Hundreds Of Ways”での奇抜な音の重ね方が、彼の実験精神を如実に表している。もちろん、現代のUSを代表するシンガー・ソングライター。嗚咽するように歌うメロディーの味わい深さは言うまでもない。半数近い曲でコーラスを加えたファースト・エイド・キットの存在も光る。