上り調子のブレイク・ミルズにフォーカス!

 アナログ志向だったアラバマ・シェイクスにエフェクターの導入を促し、バンドを別次元のレヴェルへと押し上げたブレイク・ミルズ。昨年発表のソロ2作目にして、エリオット・スミスにオマージュを捧げたような素晴らしいフォーク・ポップ盤『Heigh Ho』を愛聴している方も少なくないかもしれませんが、ブレイクは最初からシンガー・ソングライターやプロデューサーをめざしていたわけじゃなく、ギタリストとしてキャリアを開始。高校の頃にサンタモニカでサイモン・ドーンズというバンドを結成し、ハタチを迎える直前に『Carnivore』でアルバム・デビューを飾るや、マルーン5らの前座を務めるようになります。

【参考動画】ブレイク・ミルズの2014年作『Heigh Ho』収録曲“If I'm Unworthy”パフォーマンス映像

 

 が、2007年にあっさり解散し、ジェニー・ルイスのツアー・メンバーとして再出発。やがて、同じくジェニーの後ろでパーカッションを叩いていたハイムのダニエルと付き合いはじめます。どうやら破局したようですが、交際当時のアツアツぶりはボブ・ディランのトリビュート盤『Chimes Of Freedom: The Songs Of Bob Dylan』内のデュエット“Heart Of Mine”にて確認できるので、気になる方はぜひ!

【参考動画】ダニエル・ハイムと共演したボブ・ディランのトリビュート盤
『Chimes Of Freedom: The Songs Of Bob Dylan』収録曲“Heart of Mine”パフォーマンス映像

 

 で、そうこうしているうちに、セッションマンとしての評価を高め、2010年代に突入するとウィーザーロビー・ウィリアムズなど大物からも依頼を受けるまでに。なかでも、ライ・クーダーを引き合いに出されるスライド&ピッキングに心酔したノラ・ジョーンズは、2012年作『...Little Broken Hearts』で全面的にブレイクを起用していましたっけ。以降、プロデュース業にも手を出すようになり、スカイ・フェレイラ“Sad Dream”やコナー・オバースト“Artifact #1”を指揮。今年に入ってダイアナ・クラール作品への客演も話題を呼び、上昇気流に乗るなか、『Sound & Color』の成功でその地位を確固たるものにすることは、間違いないでしょう。

【参考動画】スカイ・フェレイラの2014年作『Night Time, My Time』収録曲“Sad Dream”
【参考動画】ブレイク・ミルズが参加したダイアナ・クラールの2015年作『Wallflower』収録曲“Wallflower”