75年生まれの台湾の現代作曲家、許家毓。いきなりの電子音、サンプリングに驚く1曲目《アーバン・スケッチ》。ポルタメントするチェロに電子音、ピアノをバックに、クラリネットが時にアンニュイに、時にジャズ風にラテン風に、ニューヨークを表現。12のサイン、は十二支をテーマにソロ・ヴィオラが様々な響きを作り出します。そして西部と言ってもこちらは西遊記。コンテンポラリーな響きの弦楽四重奏の中に、フットスタンプ(足音)まで登場し、突然現れる京劇風味。癖になりそう。ZHIは織、纏め上げる意で、シンプルなモティーフが万華鏡を覗くがごとく千変万化するヴァイオリンとピアノの音響。