80sバンドとはもう呼ぶなかれ! これはまぎれもなく2015年の音なのだから。そう、35年前のデビュー以来、それぞれの時代にそれぞれの彼らがいて、前作ではマーク・ロンソンの手を借り、2010年代モードにアップデートしたデュラン・デュラン。さらに5年を経て発表されたこの14作目は、そのマークに加えて盟友ナイル・ロジャースMrハドソンが共同プロデュースし、ジョン・フルシアンテカイザら豪華ゲストも駆け付けた満艦飾なパーティー盤だ。オハコのファンクからEDMにヒップホップまでを網羅し、強靭なグルーヴと実験的な電子音を柱に綿密に作り込んだダンス・ポップの数々は、彼らならではのグラマラスな艶を纏い、歴史の重みとフットワークの軽さが絶妙なバランスで混在している。