配信のみのリリースだった『Pilot Talk III』に続く2015年2枚目のアルバムは、キャリア最高のチャート成績を収めた『The Stoned Immaculate』(2012年)以来となるメジャー復帰作に。ちょっとした不在感の間にシーンの表舞台は様相を変え、ウィズ・カリファあたりとは大きな差がついたようにも映るものの、スモーキーな語り口でゆるりと聴かせる酩酊したソウル感覚にブレはなし。馴染みのパープスを中心にクール&ドレークッキン・ソウルらがトラックを提供し、カリファやタイ・ダラー・サインロイドらも参加。オーガスト・アルシナ&リル・ウェインとのNOLAトリオで送る“Bottom Of The Bottle”など曲単位で注目すべきポイントも多いけど、これはダラリと流し聴きして酔わされたいタイプの佳作だ。