11年前、すみだトリフォニーホールで公演されたチャップリン作品の生演奏上映の興奮は、今でも鮮明に記憶の片隅に焼き付いている。オリジナル・スコアをもとに、カール・デイヴィスが蘇らせた『街の灯』の旋律は、スクリーンと共に会場に響き渡っていた。チャップリンが残した名作は、時代を介して新しく生まれ変わったのだ。そして、歳月を経て巨匠が再び東京の地で、今度は『モダン・タイムス』を新日本フィルと共に演奏する。多くの方に足を運んでいただきたいが、その前に一度今回のCDをじっくりと聴いて欲しい。高音質で新たに再発売。宝石のように美しい音楽。何度聴いてもうっとりしてしまう。

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