トレンドに寄り添いつつ、アイドル・ポップとして完璧すぎる仕上がりのナンバーを送り出すSHINeeだけあって、メンバーのソロにも期待せずにはいられない。特にグループのメイン・ヴォーカルであり、ソングライティングのセンスも一目置かれるジョンヒョンは本当にヤバイわけで……。それは、昨年のZION.Tをフィーチャーしての“Deja-Boo”(初EP『Base』収録)で一発KOされたことで、深く心に刻み付けられている。極私的K-Popグループ・メンバーのソロ作品ランキングにおいて、G-DRAGONSOLといったBIGBANG勢を抑えての堂々第1位を……なんてどうでもいいか。とにかく、カッコイイ!

JONGHYUN She Is SM(2016)

そんなジョンヒョンが2枚のEPを経て初のフル・アルバム『좋아 (She Is)』をリリースした。感動的なほど良い匂いしかしない同作は、艶のあるヴォーカルを全力で活かした快活なアーバン・チューン揃い。ネオ・ソウルやトラップ風からアブストラクトなビートものまで、客演なしの裸一貫(?)具合も含めて清々しい限りだ。月並みだけど……正直、捨て曲はないと言っていい。とりあえずは上掲のタイトル曲のミュージック・ビデオをどうぞ!

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