かつての〈エレクトロ〉勢がマイナー・チェンジを繰り返しながら生き残りを図るなか、5年の歳月を費やし、じっくり自分たちの音楽性に磨きをかけて帰ってきたデジタリズムの3作目。間に挿んだミックスCDで一度原点を振り返ったことも好作用したのか、アンセミックな“Battlecry”や哀感溢れるメロディック・エレクトロ“Utopia”など、ソングライティングにおけるオリジナリティーがよりいっそう強固になった印象だ。