デビュー13年にして、いまが最高の状態だ。絶好調のライヴ感をそのまま持ち込んだリード曲“優しくしたい人がいる”をはじめ、8ビートを挿んでスケールアップするバラード“いつか知らない誰かを愛しても”など、4人の呼吸さえ聴こえるような臨場感溢れる曲がズラリ。〈人は互いに生かし生かされる〉という命題に深く斬り込む歌詞も、小高芳太朗の哲学の集大成と言える出来映え。時代に流されず進む中堅バンドの誇りだ。