初の海外ツアー中に交通事故でメンバー全員とマネージャーが亡くなり、コールドプレイによる〈グラストンベリー〉での追悼ライヴも大きく報じられたヴァイオラ・ビーチ。最初で最後のアルバムとなった本作から聴こえてくるのは、英国産らしいピュアなギター・ポップとヴァンパイア・ウィークエンドにも通じるトロピカル味が融合した、底抜けに陽気なナンバーだ。終始キラキラした雰囲気が、逆に泣けて仕方ない。
2016年2月ツアー中に事故によりメンバー4人全員とマネージャー全員が亡くなるという悲劇に見舞われたインディー・ロックバンド、Viola BeachのUKアルバムチャート1位を獲得したファースト・アルバム。本人たちの思いを繋ぎ、コールドプレイをはじめ数多くのミュージシャンがサポートして完成した今作。これが最初で最後の作品とは思いたくないですが、感傷に浸る暇もなくキラキラした音、そして彼らの思いが、あふれている1枚になっています。Viola Beachというロックバンドの存在は、わたしたちの中でこれからもしっかりと生き続けていきます。