中毒性の高いループが武器のシンガー・ソングライターと、ハーモニーも掛け合いもお手のもののヴォーカル・ユニットによる異文化交流が実現! お互いの〈カッコ良さ〉が引き出されたこの2曲、一度聴いたら頭から離れないキャッチーさ!!
リアルタイムの多重録音ライヴで注目を集めるシンガー・ソングライターのハシグチカナデリヤと、男性ツイン・ヴォーカル・ユニット、The Super Ballの異色コラボレーションが実現。〈ハシグチカナデリヤ hugs The Super Ball〉名義でTVアニメ「ナンバカ」のオープニング・テーマとなったシングル“Rin! Rin! Hi! Hi!”をリリースした。作曲はハシグチ。「普段よりも〈邦楽度〉の割合を増やした」というこの曲は、キャッチーかつノスタルジックなギター・フレーズと、厚みのあるバンド・サウンド、そして起伏に富んだメロディーが共存するポップ・ロック・チューンに仕上がっている。
「ハシグチカナデリヤとして曲を作るときは〈洋楽度〉と〈邦楽度〉はだいたい5:5なんです。でも、今回はアニメのタイアップ曲だったので、その比率を〈洋楽度3:邦楽度7〉くらいに変えているんです。ただ、曲が出来た時に〈自分だけで歌うより良いやり方があるんじゃないか〉と思って。そこで紹介されたのがThe Super Ballの二人だったんです」(ハシグチ)。
「デモを聴いた瞬間から〈カッコイイ!〉と衝撃を受けました。“Rin! Rin! Hi! Hi!”のようなラウドな要素のある楽曲は歌ったことがなかったし、少ないコードで構成されているのも新鮮でしたね」(吉田理幹)。
「イントロのギターのフレーズからグッと掴まれましたね。僕からは出てこないロックなメロディーだったし、すごくキャッチーで。もともと僕らはSNSにカヴァー曲をアップしていたので、他の方が書いた曲を歌うのも好きなんですよ」(佐々木陽吾)。
さらに、同曲にはプロデューサーとして岡野ハジメが参加。ハシグチのエッジーなメロディーセンスと、佐々木、吉田の個性的なヴォーカルが有機的に組み合わさることで、アニソンとしてのキャッチーさとJ-Popとしての強度、洋楽のテイストがバランス良く配されたナンバーに。
「普段よりもさらに気合いを入れて、アグレッシヴに歌いました。The Super Ballのファンの方にも、また違った面を感じてもらえると思います」(吉田)。
「岡野さんのディレクションがすごく勉強になりました。〈メロディーのどこにアクセントを置けばカッコ良くなるか〉など細かい指摘もしていただいて、〈なるほど!〉と思うことも多かったので」(佐々木)。
「Aメロの歌い出しは陽吾、サビは理幹が歌ってくれてるんですけど、陽吾の甘くてセクシーな声、理幹のハイトーン・ヴォイスのバランスがすごく良くて。この曲を歌ってもらうには、理想的だと思いました」(ハシグチ)。
10代特有の向こう見ずなテンションと、その先にある〈大人になった自分〉との葛藤を描いた歌詞は、The Super Ballが担当。刑務所でハイテンションな行動が繰り広げられるアクション・コメディー「ナンバカ」の世界観とメンバー二人の個性が重なり、ここでも興味深い化学反応が生まれている。
「僕は青森で18歳まで育ったんですけど、夜遊ぶところは銭湯くらいしかなかったんですよ(笑)。みんなで風呂に入って、アイス食べたりするだけなんですけど、めっちゃ楽しくて。その感じは『ナンバカ』にも繋がってる気がしたし、それは歌い出しの歌詞〈いつもの場所にほら いつメン集まれば/始まるまた今夜 無計画な祭り〉にも出てますね」(佐々木)。
カップリングには、「“Rin! Rin! Hi! Hi!”の空気感を受けて、ハイになる気分と不安が混ざった10代をイメージして書きました」(ハシグチ)というギター・ロック・チューン“カメレオマン”を収録。「異文化交流みたいでした」(佐々木)というコラボレーションは、両アーティストにも大きな刺激になったようだ。
「ハシグチさんの曲作りに刺激を受けて、ビートに重点を置いた楽曲、シンプルなコードの楽曲を作りはじめていて。新しい感覚を吸収できました」(吉田)。
「赤坂BLITZでワンマンをやれるほど人気のThe Supar Ballと曲を作ったことで、オープンマインドになれたんですよ。〈たくさんの人に聴いてほしい、作品が売れてほしい〉と素直に思えたし、そのことで音楽的にも豊かになれた気がしますね」(ハシグチ)。
それぞれの最新リリースを紹介!
2014年に活動を開始したシンガー・ソングライターの彼は、同年のオーディション〈イナズマゲート〉で準グランプリを獲得し、〈イナズマロックフェス〉へも出演済みの実力派。この2作目では、バウンシーなビートを敷いた“せつなさライセンス”やシンガロングな“ミュージックビデオ”をはじめ、ループが主体ながら、見た目通りに一筋縄ではいかないカラフルで個性的な楽曲がひしめいている。
佐々木陽吾(ギター/ヴォーカル)、吉田理幹(ピアノ/ヴォーカル)から成るツイン・ヴォーカル・ユニットは、今夏にアニメ「不機嫌なモノノケ庵」のオープニング曲となった“トモダチメートル”でメジャー・デビュー。抜群の歌唱力を活かした甘く艶やかなハーモニーが最大の持ち味で、本シングルでは温かくも切ないアップと二人が初めて声を合わせた曲というスロウ、2通りのアプローチを楽しめる。