アーティスト名を改めてから初となるアルバムは、亀田誠治のプロデュース作となった。ポップなエレクトロニック・チューンなどサウンド面での新機軸が随所で見られるが、注視したいのは一段と力強さ、柔軟さを増したヴォーカルだ。なかでも亀田が作詞/作曲を手掛けた“コンビニ”“Happy New Year”でのエモーショナルな響きを湛えた歌は絶品で、従来より深いところまで沁み込む感覚がある。希望に満ちた新たなる旅立ち。