楠木ともりがさらなる深化を示したニューEPをドロップ!!
今年5月にL’Arc~en~CielのTETSUYAから楽曲提供を受けたシングル“シンゲツ”を発表し、憂いを帯びたドラマティックな歌唱表現でアーティストとしてまたひとつ深化を見せた声優の楠木ともりが、今度は全曲みずから作詞・作曲した5作目のEP『吐露』を届けてくれた。先行曲“風前の灯火”はメジャー・デビュー曲“ハミダシモノ”(2020年)以降、たびたび制作に迎えてきた重永亮介が編曲した、楠木らしい変則的なリフを織り交ぜたプログレッシヴな高速ロック・チューン。激情的なバンド・サウンドという意味では“遣らずの雨”(2022年)に近い印象だが、そのなかでただ感情を迸らせるだけでなく、しなやかさも逞しさも備えた歌声が素晴らしい。その他にも楠木が敬愛するハルカトミユキがアレンジした“NoTE”、亀田誠治との初タッグによる“DOLL”など全4曲を収録。
楠木ともりの作品。
左から、2024年のシングル“シンゲツ”、2023年作『PRESENCE』『ABSENCE』(すべてSACRA MUSIC)