人間臭いジャズ・パンクを奏で続けてかれこれ20年。その最新の咆哮は、コンテンポラリー・ジャズのテイストを持ったロックや童謡チックなバルカン・ブラス曲、哀愁迸るミディアム・バラードなど、野放図なミクスチャー精神に溢れる超本領発揮作となった。なかでも最高なのは、ハッピーでスマイリーなスウィンギン・ナンバー群。明るい希望を秘めた武藤昭平の歌声を聴いていると、なぜだか泣けてきてしょうがない。