マイク・マクギニスはクラシックのサックスから音楽を始め、イーストマン音楽院でアート・ランディ(p)に出会ってジャズへと舵を切った。ここにはさらにスティーブ・スワロウ(b)が参加している。大げさではなく2017年を代表する作品だ。アート・ランディにとっても彼の存在を印象付ける最も質の高い作品に間違いない。ピアノとクラリネットが淡々と対話を続ける“Amaging”は、休日の午後の空間や深夜の空気を最良の時間に変えてくれる。クラリネットの音がこれほど心地良いとはこの作品で知った。どこまでも濃密で、しかし、聴く者を辛くさせない。即興と編曲のバランスが最高だ!
マイク・マクギニス、アート・ランディ、スティーブ・スワロウ 『Recurring Dream』 サックス奏者率いるトリオの今年を代表する一枚
ジャンル
ジャズ