2014年結成の若いバンドで、これが初のEP。大きく言うと新世代シティー・ポップやブラック・ミュージックの範疇に入る洒落た音だが、独特の荒々しく土臭い味わいが何とも良い感じ。ストーンズやキンクスを思わせる強力なギター・リフ、ピアノやホーンを加えた粘っこくファンキーな演奏からは、時代に媚びないロック美学が透けて見える。気怠いなかに苦みを効かせたヴォーカルの声質も魅力的。ポテンシャルは相当高い。