長きに渡ってソウルの世界を生き抜いてきたという自負が滲む20作目。30年前のソロ・デビュー時そのままのバリトン・クルーナーぶりは盤石そのもので、エイヴリー・サンシャインとのハウス調やメイザとのスロウ・ジャムも含めて紳士然としたエレガンスを放っていく。ランディ・ボウランドやジェイムズ・ポイザーらフィリーの腕利きも活躍する今回はブルー・マジックやスタイリスティックスの名曲もカヴァー。