儚さと軽妙さを兼ね備えたディープ・ハウスを主軸に、その後のトロピカル・ハウス隆盛にも繋がる“Sun Goes Down”を送り出すなど、EDMシーンにおけるソフト&マイルドな流れを先取りしてきたドイツの人気DJ……といつも同じようなことを書いているのは彼の名がイマイチ浸透しないからだが、その間の〈Ultra Japan〉出演も手伝ったのか、この3作目は初めて日本盤でもリリースとなった。近年はリミックスを通じてデヴィッド・ゲッタと縁を深めているだけに、本作からの先行カットとなる共作曲“Shed A Light”もすでにヒット済み。他にはジェイムズ・ブラントが朗々と歌う必殺の“OK”もありつつ、チェインスモーカーズらの成功に触発されてか、ダウンテンポから目映いホログラム系、恍惚のシンセ・ポップ、ムーンバートンまで、柔和さは変わらないものの、チルなまどろみよりも繊細に感情を動かす方向に効能は変わった印象だ。なお、日本盤には出世曲“Prayer In C”や“Sugar”など過去の代表曲がボーナス収録!