2016年に他界したシャロン・ジョーンズの遺作。闘病中だった晩年にツアーの合間を縫って録音していた音源で、ダップ・キングスが奏でるJB'sっぽい横丁感覚のグルーヴィーなファンク~ソウルをコッテリと歌うシャロンのダイナマイト・ディーヴァぶりはいつも通り、しかもオーケストラ導入の新機軸も上々なだけに寂しさも募る。シャロン自作のゴスペル“Call On God”で天国に向かうようなラストには涙を禁じ得ない。