セルフ・カヴァー集を挿んで登場した4年ぶりの新作は、アナログ盤をモチーフに〈A面/B面〉と前後半で区切りを設け、計42分のコンパクトな構成。前半はニューウェイヴ時代の薫りが漂うシニカルなエレポップで、後半はオーケストレーションを贅沢に使ってゆったり踊らせ……と、バンドの音楽遍歴が辿れると同時に、デビューから40年を経ても変わらないロキシー・ミュージックへの思いが感じられてじ~んとします。