ポール・ベンダー(ハイエイタス・カイヨーテ)のプロデュースによる前作が話題を呼んだメルボルンの4人組。テンポ・チェンジを繰り返してポスト・ロック的な構築美を見せつけるリズム隊、やたらとパンキッシュなウワ音、そして清らかさとグリム童話的な暗さが一体となった女声──この2作目もやはりスリリングで奇天烈な仕上がりだ。ジョアンナ・ニューサムとスリントが出会ったら、こんな音楽を奏でるに違いない。