元RAZORS EDGEのTAKA(ヴォーカル/ギター)がそれ以前より参加していたバンドが今年で20周年。2016年に現在の4人編成となった彼らが、ついにサード・アルバムを完成させた。セックス・ピストルズ、クラッシュ、ラモーンズなど70年代の初期パンクのエキスを吸い上げた豪快なロックンロールを掻き鳴らしている本作。基本は2~3分台のコンパクトな楽曲でテンポ良く突っ走っていて、ライヴ映え必至の生々しい演奏も迫力十分。とにかく、拳を突き上げて一緒に歌いたくなるシンガロング感が満載で、耳を一発で捉えるキャッチーさにはメロディック好きもすんなり入れそう。初めて聴いた気がしない人懐っこい音色も魅力的だ。〈反戦〉などメッセージ性の強い歌詞にもパンク・スピリットが脈打っている。