第2章の始まりを印象付けた前作から2年半、リヴァプールに住む60sサイケ・フリークな5人組がこの8作目でアピールするのはキャリアに相応しい円熟だ。往年のウェストコースト・ロックを思わせる“Eyes Like Pearls”の爽やかさにはまた別の驚きがあるが、いまの彼らはサウンドの奇矯さより、哀愁メロディーの美しさをいかに磨き上げるかに興味があるようだ。〈現代のバーズ〉なんて言ってみたくもなる。