今年で結成25周年を迎えたスロウコアのオリジネイター。BJ・バートンをプロデューサーに据えてのこの新作は、BJが手掛けたボン・イヴェールやジェイムズ・ブレイク作品に通じるアンビエント・フォーク的な聴き心地に。ためらいなく散りばめられたノイズも耳障りになることはなく、あくまでも主役は虚ろな歌だ。スタイル自体に大きな変化があるわけじゃないが、改めて後進に与えてきた彼らの影響を確認できる。