ふだんのトピックスで取り上げきれなかったネタのなかから、やっぱり気になるなぁという情報をいくつか紹介します。
まずは、いつも最高の発掘音源を届けてくれるニュメロより。ソラリスという70年代のUK(?)のグループの音源集『The Waves of The Evernow』がかなり強烈でした。レーベルのサイトではアモン・デュールやリッチー・ブラックモア(マジか)、アート・アンサンブル・オブ・シカゴという偉人たちからのカオスな影響が書かれていますが、音の方もさもありなんといったところで。フル試聴できるので聴いていただいた方が早そう。
続いては、カリフォルニアのニュー・ディスコ系プロデューサー、ハッチバックの最新ミックス音源。彼が2011年にリリースしたアルバム『Zeus & Apollo』は当時はチルアウト~バレアリック的な文脈で語られることが多かったものの、いま振り返れば現在も続くニュー・エイジ再評価に先鞭を着けた作品と言えそう。個人的にもアナログで買ったほど大好きで、こっち系の音では生涯ベスト級のお気に入り盤です。そんなハッチバック、なぜかこのミックスはアンデスのフルート音楽に特化した内容。彼のチル感覚はここまできているのかと。
イタリア(?)のヴェイパーウェイヴ系アーティスト、ブラッドウェイヴがトピックスでも取り上げたラグジュアリー・エリートへ新曲“4LUX”を捧げた模様。バブリーな空虚感が漂うある意味王道のプロダクション。というかこの界隈の人たちの動きを、まずは「同一人物なんじゃないか?」と勘ぐるところか始めてしまう知識不足を解消したいです。
そしてラストは、結局同一人物(というかプロジェクト)だったジェイムズ・フェラーロのスキ・ガールズ名義のアルバム。唐突にこのヴォリュームで発表されてびっくりしましたが、退廃的な空気感がフェラーロ色な気がしてクセになってます。
早足ですが、今週はこのへんで。