出雲発の注目レーベル、Local VisionsからAOTQのニュー・アルバム『ALONE』がリリースされた。

今年3月に発表されたコンピレーション・アルバム『メガドライブ』に続き、レーベルの正式なリリース第一弾として4月に届けられたAOTQの『e​-​muzak』。『ALONE』は、それに続く新作となっている。レーベル主宰者の捨てアカウントによれば、本作はAOTQが前作リリース直後から制作に取り組んでいたアルバムだということだ。

『ALONE』のサウンドは前作同様、気怠げなエレベーター・ミュージックといった趣だが、“Floppy Disk”や“After School”、“Twilight In Akihabara”のようなディスコ~ハウス・トラックでは、軽快かつ脱力感たっぷりのダンス・ミュージックが聴ける。そんな本作のテーマは〈プラスティックのイヤフォンから流れるチープ・ディスコ〉とのこと。

先週、NECO ASOBIのシングル“君と月とサイダー”をリリースし、発足からわずか半年で7作もの作品を発表と、ハイペースな活動を続けているLocal Visions。その一方で西日本の豪雨被害に際して作品の売り上げ金を寄付したのと同様に、先日の北海道地震の被災地にも支援金を送る活動を行っており、そういった部分からもレーベルとしての姿勢が透けて見える。今後もLocal Visionsが発表する作品、そしてその活動から目が離せない。