ゼッドとのコラボ曲がグラミーで最優秀レコード賞を含む6部門にノミネートされて波に乗るテキサス娘。これ以上ないタイミングで届いた3年ぶりのアルバムは、続投となるバスビーに加えてグレッグ・カースティンも制作チームに引き入れ、前作以上にポップ方面へと舵を切っています。ブランディ・カーライルとデュエットした情念たっぷりのスロウも良いですが、パワー・ポップっぽい音に乗ってしゃくり上げながら元気いっぱいに歌う様が、若き日のシンディ・ローパーやグウェン・ステファニーみたいに思えたりして、その人懐っこさにメロメロ。インダストリアル化を図って遠くへ行ってしまったテイラー・スウィフトの穴を埋めるポップ・カントリーの良心盤。ピンナップ・ガール風のジャケも最高でしょ?