“葛飾ラップソディー”をはじめとするZORNの楽曲や、般若、Lick-G、JP THE WAVYらのプロデュース/リミックス・ワークで近年頭角を現すビートメイカーが自身初のアルバムを完成。本作は客演を迎えた6曲とその全インストにイントロやインタールードを加えた16曲から成るもの。JP THE WAVYとSALUが挨拶代わりに颯爽とかます“Y.G.O.D”、ACE COOL & Lui Hua客演のメロウな“Bentley Skrt Skrt”などを軸に、バンド的なアプローチで聴かせるAKLO & ZORNとの先行曲“Walk This Way”ではギタリストとしても活動してきた一端を覗かせる。哀愁の香るトラックにEMI MARIAの潤んだ歌唱が似合う“KINGSLAYER”や、A-THUG、BESと絡むラテン使いの曲と併せてみずからの幅を見せる一作だ。