スムースでメロウな魅力に溢れたニュー・シングル!

 SENAとMAMI、そしてHINAの3人で2017年に結成されたMELLOW MELLOW。その名が示すように〈なめらかで心地よい〉ノリの楽曲で、ガールズ・ポップ好きのハートをメロメロにしてきた……と言うと冗談っぽくなっちゃうけれど、彼女たちだけのキャラクターを築き上げ、それに応えるファンも着実に増やしてきたのは確か。

HINA「〈メロウ〉っていう言葉をそもそも知らなかったので、ニュアンスで何となく〈おしゃれ〉なものだと思っていました」

MAMI「みんなそう思ってたよね」

SENA「だから、“ガールズアワー”(インディーでのデビュー・シングル)をいただいた時に、〈あっ、メロウだな〉って」

 今年の4月にリリースされたメジャー3枚目のシングル“Dear My Star”では、クールかつ甘美なコード感を含んだポップ・ファンクを聴かせ、ソウル~R&Bなどを連想させる〈メロウ〉な感覚も匂わせてくれたMELOOW MELLOW。そんなこともあってか、3人のヴィジュアルもすっかり大人っぽく(まあ、皆さん大人ですから)……。

SENA「2年前とは違う3人になってますね」

MAMI「うん、ぜんぜん変わってる」

SENA「“ガールズアワー”とかメジャー・デビューの“マジックランデブー”の時は、(背が)ちっちゃいのを活かした〈可愛い〉感じを前面に出したヴィジュアルやMVでしたけど、いまはもう〈可愛いとかいいから〉みたいな感じが出てると思います(笑)」

HINA「可愛いだけじゃなくて、いまはカッコイイ感じも出てるしね」

MAMI「ライヴで放ってる空気感みたいなものが、最初の頃に比べてひとりひとり強くなってる気がします。歌もダンスもそうですけど、表情とかMCもギュッと引き締まった感じで、チームワークもかなり良くなったと思います」

HINA「デビューした当初は、MCとか何を喋っていいのかわからない感じで、ちょっと〈……〉ってなることもあったんですけど、最近はファンの方との掛け合いも、こう来たらこう、っていう余裕が出てきました」

SENA「やはりパフォーマンスにいちばん違いが現れていますね。なんか、仔猫から豹になった感じ!?」

 と、絶好調な3人からニュー・シングル“WANING MOON”が到着。今回もデビュー時からお馴染みの宮野弦士によるサウンド・プロデュースで、WANING MOON=欠けていく月に喩えて、時の流れの儚さと切なさを歌ったポップン・ソウル・ナンバー。また、カップリングの“Groovy Journey!”は、ジャクソン5“I Want You Back”感を匂わせつつも、それよりBPMを気持ち落としたミディアム・テンポがイイ感じ。取材時はまだライヴで披露していないということだったけど、3人も口を揃えて「ライヴでやるのがめっちゃ楽しみ!」というぐらい、こちらもゴキゲン!

MELLOW MELLOW WANING MOON I BLUE(2019)

MAMI「最初に音源をいただいた時は、これまでとはぜんぜん違った雰囲気だったので、ダンスもどんな感じになるんだろう?って思って。動きはそんなに多くはないんですけど、自分の身体でノッてく感じの振付というか……聴けば聴くほど、歌えば歌うほど、イイ曲だなって思います」

SENA「また違った角度から攻めたな、っていう曲ですね。いままでは曲のテンポや音の感じでフロアを揺らすイメージだったけど、今回は自分たちの歌のリズム感とか、身体の揺らし方とか、目で見てお客さんをノセていく感じの曲かなって思いました」

HINA「ユルく耳に入ってくる感じの曲だけど、フェス向きの爽やかな曲でもあるなあって思います」

SENA「そう、みんなで歌ってる感じ! おっきな野外フェスでお客さんが曲に合わせて手を振っていて、それをカメラが後ろから引きで撮ってる画をイメージしますね(笑)」

HINA「この曲でフェスが終わっちゃう、夏も終わっちゃうみたいな切ない感じもありますね」

 “WANING MOON”がリリースされる10月2日に、結成から丸2年を迎えるMELLOW MELLOWだけど、7月から開始した定期ライヴも好調で、新しく女の子のファンも増えてきているとか。楽曲からもメンバー個々からも放たれるイイ感じのグルーヴは、これからもどんどんキミやボクのハートを揺らしてくれそうです!

MELLOW MELLOWのシングル。