SERIES

【チアキの! 夢と魔法の映画感想文】第13話 ディズニー・ヴィランの子どもたちが家族と向き合い、仲間や未来のために戦う「ディセンダント3」

――DVDプレイヤー壊れちゃったからこれから買ってきます!――

 

ディズニーを愛してやまないシンガーのチアキ。先日は埼玉県熊谷のモルタルレコードでcinema staffの飯田瑞規さんとのライヴに出演。アンコールでは飯田さんとディズニー・ソングをデュエットするという特別なパフォーマンスを披露してくれました。

そんな彼女がオススメのディズニー作品を紹介する本連載。久しぶりの今回、ご紹介するのは、先週DVDがリリースされた「ディセンダント3」です以前より本シリーズの主演であるダヴ・キャメロンのファンであるチアキさん、作品の魅力を分かりやすく伝えてくださいね! よろしく! *Mikiki編集部

【チアキの! 夢と魔法の映画感想文】記事一覧


LAで「ディセンダント」の風船を発見!
 

こんにちは。急に寒くなってきましたね。
インフルエンザが怖すぎてちょっと関節痛いなーと思ったら秒で葛根湯流し込む日々です。(毎度えずいて涙ぐみながら飲んでます)

突然ですがみなさん。遺伝子やDNAについて考えたことってありますか?

私は双子なんですけど、生まれる前から同じお腹の中にいて、母からの栄養を分け合った絆ってやはり結びつきの強いものがあるらしく、急になんの前触れもなく口ずさむ曲が同じだったり(しかもBメロからとか)、相手が泣いてたら理由わからず私も泣いてしまったり(嬉し涙なのか悔し涙なのかすらわからない状態)、普段行かない街で、なんの気なしに気配する方向見たら偶然兄弟がいたり。遺伝子には、説明のつかない繋がりがあるのだと小さな頃から体感してきました。

それは兄弟だけではなく、親や家族との関係もまさにそう。趣味嗜好、性格、果てにはかかりやすい病気まで、似ていたり、参考にできたり。

しかしそんな血の繋がりが、時に恐ろしく感じることはありませんか?

今回は、悪者=ヴィランの血を引いた子供たちが、親や環境に左右されずに生きるべく葛藤する大ヒット青春ストーリー「ディセンダント」シリーズの完結作について紹介します。

ダヴ・キャメロン ディセンダント3 ウォルト・ディズニー・ジャパン(2019)

まず始めに「ディセンダント」とは、「眠れる森の美女」のマレフィセントや「白雪姫」の継母、「アラジン」のジャファーや「ピーター・パン」のフック船長といった悪役、いわゆる〈ヴィラン〉を親に持つ子供たちのお話です。

2015年にシリーズ1作目がディズニー・チャンネルで公開されるやいなや、その特異なキャラクター設定やストーリーが大きな話題に。その後、2017年には待望のシリーズ2も公開されて、今年10月には、今回紹介するシリーズ完結作「ディセンダント3」が日本のディズニー・チャンネルでも公開されました。

3作とも監督を務めたのは映画「ハイスクール・ミュージカル」を手掛けたケニー・オルテガ氏で、「ディセンダント」シリーズの歌やダンスの力の入れ方、パフォーマンス・シーンの華やかさや一体感、そして確実に周りを引き込む魅力的なキャスト陣や、その一方で個々のキャラクターが抱える葛藤やその身近さなど(これについては後ほどまた話しますが)は、いずれも「ハイスクール・ミュージカル」に通じるものがたくさんあります。

そんな中で私がこの「ディセンダント」に惹かれた一番のポイントは、親から受け継いだものとどう向き合っていくか、ということを描いている点でした。

世の中から愛され応援されるディズニー・プリンセスやプリンス、正義の味方たちの〈敵〉として、世間に疎まれ憎まれ続けているヴィランズ。

本シリーズの主人公で、マレフィセントの娘であるマルたちは、生まれた環境や偏見の中、それを普通として何も疑わずに生きてきましたが、外へ飛び出して広い世界を知った時、本当はどんな風に生きたいのかという疑問を初めて感じ、考えます。

そして自分の本当の心の声に気付いた時、自分の中の遺伝子と向き合うことになるのです。

「何を望んだって、悪者の血が流れている」

そんなようなワードがこの作品にも出てくるけど、個と個の繋がりが、時に呪いのように感じること。そんな自分を信じられないこと。しかし、マルたちはそれでも他の誰でもない自分の人生のために葛藤していきます。

ディズニー作品であるからには、入り口はポップで、どこまでも広い。でも、時に身動きも取れなくなってしまうような〈運命〉とか〈重り〉との向き合い方を、明るく、強く、朗らかに、そしてそっと教えてくれる作品が「ディセンダント」シリーズなんです。

私はこれね、〈ディズニー作品が好き〉とかそういうのに関係なく色んな人にオススメしてる。悪役の子供たちの話っていうだけでヴィラン好きはたまらないと思うけど、その前にストーリーがおもしろいので。興味を持ってくれた人はぜひ「ディセンダント3」を観る前に「1」「2」を観てみて!! 正直、「1」がおもしろかったから「2」をやる時に〈えー、「2」やるんかい!〉って思ったんだけど(名作の「2」でガッカリすることも多いから)、「ディセンダント」は「2」で更に世界が広がっていて、素晴らしくて感動したんだ。

そして「2」までもう観てる人は……お待たせしましたここからは「ディセンダント3」のあらすじを紹介させてね!!


あらすじ

マルたちは、正義の光に包まれる美しい国〈オラドン王国〉に招く子どもたちを選抜するために、邪悪なヴィランたちだけが住む故郷〈ロスト島〉を再び訪れます。

が、世の平和と均衡を保つためにロスト島を覆っていたバリアに裂け目が生じ、ヴィランたちがオラドン王国へ攻撃を仕掛ける事件が発生。ヴィランの面々がオドラン王国に復讐することを恐れたマルは、故郷を永遠に封印する決断をしますが、さらなる闇が彼女へと忍び寄っているのでした……。

先述した通り、このシリーズは「ハイスクール・ミュージカル」の監督、ケニー・オルテガが手がけているのもあって、愛する者同士のロマンチックなシーンや、歌やダンスのシーンなど、〈ここぞ〉という見せ場がやっぱりすごくキラッとしてます。

そして誰かを、何かを守りたいと思った時の、説明のつかない力や強さが描かれているのも「ディセンダント」シリーズの素晴らしきポイントです。でもシリーズ「1」「2」までのマルたちが、自分の人生のために自分自身や血の繋がりや、期待する親からのプレッシャーと戦ってたのに対して、今作では、周りの人々や仲間、そして未来のために戦う姿が描かれてます。しかも、「リトル・マーメイド」のアースラの娘など、新しい仲間も増えて、ワクワク感は過去イチ!!

そしてこの「ディセンダント3」で特に素晴らしいのが、キャストとスタッフ全員の信頼感から来る一致団結感(中でもやっぱり主役のダヴ・キャメロンの熱がすごい)。3シリーズを共にしてきたチーム力みたいなものには、思わず感動します。

あと個人的な見所としては……マル役のダヴ・キャメロンと、フック船長の息子であるハリー役のトーマス・ドハーティが、プライヴェートでは恋人同士であるというところ(海外は本当多いねこういうの! ウキウキだよ!)。そういうところも知りながら作品を観ると、また違った楽しさがあるかもしれないです笑。

あともう一つ、ダヴ・キャメロンって歌うことが大好きなんですよね。ダヴのインスタグラムを見てると、ストーリーズにはよく歌ってる姿を上げてるし、念願のCDデビューを果たした際には、過去の投稿を全て消して歌手活動の意気込みをアップするという、自身の歌に対しての思い入れの強さが応援せずにはいられません(o^^o) そんな彼女の歌に対する情熱や歌声そのものにもぜひ、注目してほしいです。

〈自分の人生は他の誰でもなく、自分のものなんだ〉とマルたちが戦い続けてきた「ディセンダント」シリーズの完結作「ディセンダント3」。作品の輝きは私が保証するので、ぜひDVDでお手にとって楽しんでみてください。

 


PROFILE:チアキ
93年1月14日生まれ。2010年から2017年までは本名の佐藤千明でロックバンド、赤い公園のヴォーカリストとして活動。2018年からは名前をチアキと改め、ソロ・シンガーとして配信シングル『向かい風 / Blueberry Night』のリリースや、Eテレ「にほんごであそぼ」への出演、舞台への挑戦など活動を本格化させている。趣味は映画観賞・旅行・食べることで、大のディズニー好きとしても知られている。夢はディズニー映画の音楽を歌うこと。

RELEASE INFORMATION

チアキ 向かい風 / Blueberry Night Chiaki(2019)

チアキ『向かい風 / Blueberry Night』
1. 向かい風
2. Blueberry Night
主要音楽配信サイト、ストリーミング・サーヴィスで配信中

LIVE INFORMATION
GREENS LIVE MEETING ~ぐりみ4~​
12月24日(火)大阪・梅田Shangri-La
開場/開演:18:30/19:30
前売:2,800円(ドリンク代別)、ペアチケット:4,600円(ドリンク代別)
出演:竹内サティフォ(ONIGAWARA)、飯田瑞規(cinema staff)、チアキ、アサノケンジ(TENDOUJI)、稲村太佑(アルカラ)、田中乃絵(FM802/MC)

©2019 Disney

関連アーティスト
TOWER DOORS
pagetop