オリジナル・アルバムとしては実に14年ぶりとなる、女傑リル・キムの新作。キモの座ったハードなラップ・スタイルは衰えておらず、現行のサウンドも巧みに採り入れてキムの血統を受け継ぐシティ・ガールズやリッチ・ザ・キッドらホットな面々も参加。“Go Awff”におけるXXのサンプリング(プロデュースはサウンウェイヴ)や、マイケル・ジャクソン某曲の引用など大胆さも変わらず、だ。