ニコール・バス(Nicole Bus)『Kairos』ポップでありながら骨太、90sサウンドとローリン・ヒル系歌唱でロック・ネイションからデビュー

2020.02.17

「The X Factor」などへの出演歴もあるオランダの女性シンガーがロック・ネイションから発表した、通算4作目となるUSデビュー作。全米進出に貢献したニードルズらと組み、チャーメルズ使いのウータン・クラン“C.R.E.A.M.”オマージュとなる“You”(ゴーストフェイス・キラー客演リミックスも誕生)でブレイクした彼女らしく、ヒップホップ・ソウル的なビートの曲が目立つ。ドナルド・バード“Wind Parade”を引用してスザンヌ・ヴェガ“Tom's Diner”のフレーズを歌う“With You”のプロダクションも90年代風だ。レゲエっぽい節回しも交えたブルージーな枯れ声でエモーションを込めるローリン・ヒル系の歌唱も懐かしさを誘うが、多様なスタイルで軽々とフィールドを越境。ポップでありながら骨太な好作だ。

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