トラップに接近した前作の路線をさらに突き詰めた8曲入りの新作。ロック的なバンド・サウンドはほぼ姿を消していて、印象的なフレーズの反復とビートの抜き差しで聴かせる“BL”や“PRIDE”といった曲は、ビリー・アイリッシュ的とも言えるだろう。だからこそ、高音と低音を巧みに使い分けるアヴちゃんの存在感が改めて際立ち、柔らかな4つ打ちに乗せてしっかり歌を聴かせる“CRY”のような曲も光っている。