アフリカ音楽好きなら知らぬ者はいないママニ・ケイタ、ウム・サンガレ、マリアム・ドゥンビアを発起人に、女性の権利を擁護し女性に対する暴力と闘うため結成されたスーパー・グループの第2弾。今回ウムや前回参加したアンジェリク・キジョーはいないが、彼女たちに感化された若手、ラッパー、非アフリカ系や男性も加わることで多様性が飛躍的に高まっている。音楽面でも同様で、大胆に使用されたエレクトロニクスやエフェクトとアフリカ伝統の違和感なき融合は鮮烈。古典歌唱の独特な力強さも現代アプローチの中で見事に際立たせている。とくに、参加した約20名のシンガー全員歌唱によるラスト曲“Power”は白眉。