ジャズでもお馴染みの現代鉄琴ヴィヴラフォンによる綿帽子のような倍音を含んだ可憐な音色と柔らかな残響音の合間や中を、西アフリカの伝統木琴バラフォンの硬質で明るい音色がコロコロと転がるように駆けまわる、大傑作共演盤が国内帯付きで登場。しかも単なる共演ではない。ドラムとベースを配しメロディも奏でられるというふたつの楽器の特性を解りやすい形で引き出しながら、歪みうねるようなノイズを放つエレクトリック・ヴィヴラフォンの使用やダブ処理、ママニ・ケイタを迎えたマリ音楽へのアプローチなど人種や文化を超えた実験的要素もふんだんに盛り込まれている。
現代鉄琴ヴィヴラフォンと伝統木琴バラフォンの特性を解りやすい形で引き出した、クヤテ=ニールマンの2008年作『Kangaba』が日本盤化
ライス