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インタビュー

寺井尚子『フローリッシュ』ジャズ・ヴァイオリンの女王が語る7年ぶりのクァルテット作品

©Katsunari Kawai

ジャズ・ヴァイオリンの女王・寺井尚子、7年ぶりのクァルテット作品『フローリッシュ』

 2018年にデビュー30周年&CDデビュー20周年を迎え、『The Standard II』とベスト・アルバム『寺井尚子ベスト』の2作品を同時リリースして話題になった世界的ジャズ・ヴァイオリニスト寺井尚子。その彼女が4月15日に発表したアルバム『フローリッシュ』は、2013年発表の『セ・ラ・ヴィ』以来、7年ぶりとなるクァルテット作品だ。

 「昨年迎えたダブル・アニヴァーサリーという節目の後の作品ですので、アルバム制作に入る際に頭に浮かんだのが、このアルバムは自分にとっての再スタート、新たな原点になるだろうという思いでした。そう考えた時、『セ・ラ・ヴィ』もそうですが、デビュー作『シンキング・オブ・ユー』もクァルテット作品。自然な流れでこの編成へと向かいました。新たに加わってくれた古野光昭(ベース)さんは、優れたグルーヴ感と美しいベースラインが最大の魅力。アルバム参加は初めてですが、ずっと以前から共演している、頼りになるベーシストです。これまでずっと一緒にやってきている北島直樹(ピアノ)さんと荒山諒(ドラムス)さんとともに昨年からサウンドを作ってきました」

 確かに、以前のクインテットからクァルテットへと変化したが、そのサウンドは、大きな広がりと緊張感を備えたものになっている。

 「編成はひとり少なくなりましたが、その分バンドの中に音楽的な空間ができて、バンドの音がクリアになりました。お互いの音に反応し合うスペースが大きくなったのが緊張感に繋がったのでしょうね。レコーディング中に、メンバーのみなさんの意識の変化を感じることがしばしばありました」

 その最たるものが、ドラマティックな展開を持つ“トゥーランドット~誰も寝てはならぬ”の演奏だろう。アルバム・タイトル〈フローリッシュ〉に相応しい華やかなテイクだ。

 「この曲は、リハーサルの中でじっくりと練り上げていきました。オペラの世界を4人で表現するわけですから。でもとても楽しく充実した時間でした。その積み重ねの中で、〈あっ、これはいける!〉と思った瞬間は本当にワクワクしました。この曲はライヴでもとても評判が良くて、終わると観客のみなさんから歓声をいただくのですが、それがなぜか〈ブラヴォー!〉普段の〈イエーイ!〉ではないんです(笑)。アルバム・タイトルの〈フローリッシュ〉は、蕾が膨らんで花開くという願いを込めたもの。現在、日本だけでなく世界中が大変な時を迎えていますが、みんなで頑張って乗り越え、お互いに心配しないでコンサートやライヴ会場でお会いできる日が来るのを楽しみにしています」

 


LIVE INFORMATION

寺井尚子コンサートツアー2020 “フローリッシュ”
○5/14 (木) 大阪・ビルボードライブ大阪 ※中止
16:30開場/17:30開演(1st)19:30開場/20:30開演(2nd)
○5/17 (日) 宮城・トークネットホール仙台(仙台市民会館) 小ホール ※10/16(金)に延期
16:00開場/16:30開演
○5/23 (土) 東京・日本橋三井ホール
14:00開場/15:00開演
○6/6 (土) 新潟・長岡リリックホールコンサートホール ※11/27(金)に延期
15:00開場/15:30開演
○6/23 (火) 愛知・名古屋ブルーノート
17:00開場/18:00開演(1st)20:00開場/20:45開演(2nd)

http://www.t-naoko.com/

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