ジェームス・ブランドン・ルイスとチャド・テイラーのデュオ。このアルバムが二枚目となるシカゴ・アンダーグラウンド・アンサンブルの創設メンバーであり、スリル・ジョッキーやマーク・リボーなどのバンドで活躍するチャド・テイラーの10歳年下のサックスとのライヴ盤。今や古典的なアンサンブル・フォーマットとして定着したサックスとドラムのデュオだが、チャド・スミスのメリハリの効いたアイデアの出し具合が新鮮にデュオをドライヴする。手数の多さではなくアイデアの数で即興を組み立てるドラマーに対し、比較的シンプルにモチーフ中心の即興を組み立てるサックス。なかなかに味わい深い。