パンデミックに伴う自粛期間に入った3月から宅録カヴァーを発表し続けたビリー・ジョー。その試みを音盤化した本作は、彼がどんなロックンロールやポップス、パンクに心を奪われてきたのか、という嗜好性も垣間見える逸品。ジョン・レノンやバングルスなど多岐に渡る選曲の妙にも驚いた。キム・ワイルドの“Kids In America”なんて〈American Idiot!〉とつい叫びたくなる類似性もあり、グリーン・デイのファンならずともお薦めしたい。