名門コンパクトのアンビエント・シリーズも21作目。冒頭にレーベルの新人ブランク・グロスを起用するなど、ヴェテランと新顔をバランス良くセレクトするスタイルは例年通り。だが、今回はいつにも増してその音が美しく聴こえる。2020年はニューエイジやアンビエントなどヒーリング系の音楽が多くのリスナーの支持を得た1年だった。そんな年にシリーズの新作が例年通り届いたことには大きな意味があるはずだ。