18世紀前半、女性低音歌手であるコントラルトはカストラートと役割が重なっている状態で、結果コントラルトのために書かれた曲もカストラートに歌われ、そして彼らが歌えない場合にのみ仕事を与えられていたという。バロック・オペラをカストラートの影で支えた伝説的なコントラルト歌手へのオマージュとなるアルバム。ヘンデル、ヴィヴァルディ、さらにポルポラ、ガスパリーニ等の彼女たちに書かれたアリアを収録。不遇の時代を経て現代のコントラルトの第一人者は手兵オルフェオ55を従え、颯爽と歌いあげます。円熟期を迎えた濃厚な表現はシュトッツマンならでは。お楽しみください。