菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールやJAZZDOMMUNISTERS、quasimode平戸祐介との共演などでも活躍するシンガーの3作目。スティールパンがフィーチャーされた緩やかで南国情緒溢れる3曲がアルバムのムードを象徴し、ギターやパーカッションの軽快な演奏に心浮き立つナンバー、ヴォーカルのソロ・パートもあるロリンズ《Airegin》などが見事にディレクションされています。落ち着いた声質で丁寧に歌い上げるなか、時折ほのかに混じる陶酔感から“歌う喜び”のようなものが伝わってくるのが素晴らしいです。スティーヴィーやマイケルらの名曲のアレンジも素敵!
monologとコラボしたり、菊地成孔の近作でラップするなど多彩な動きの目立つ彼女。ジャケも素晴らしいこの新作ではチープ・トリックの表題曲をはじめ、スティーヴィーにマイケル、ドゥービーらのヒット曲からスタンダードまでを取り上げています。夏映えするスティールパンの涼やかな音色もポイント。