独創的なデス・ポップで独自のキュートでラウドな存在感を発揮し、少女から大人へと成長してきたうさぎたちの戦いがついに終局——解散まで全力で飛び跳ねろ!!!!

 ラウド系アイドル・グループとして2013年11月に結成されて以来、同じメンバーで7年以上の長い月日を活動してきたDESURABBITS(愛称:デスラビ)が、今年6月をもって解散することを発表した。

YUZU「結成した頃、私とKARINは中学1年生で、EMIちゃんは小学6年生だったんです。それが20歳と19歳になって、自然とみんなで将来のことを話す機会が増えたんです。みんながお互いのことを考えて、ここでデスラビを終わりにしようって話になりました」

EMI「このタイミングが来たって感じがします」

KARIN「前からみんなで話はしていて、それがいまになったって感じですね」

BUCHO「解散を決めたからには、じゃあ最後はデスラビらしく、誰にも真似できないようなワクワクドキドキがある終わり方をしようって姿勢です」

DESURABBITS 『JUMP』 G-angle(2021)

 ラスト・アルバム『JUMP』はポップさと激しさの融合が伝わる、まさしくデスラビの集大成的な作品となった。

YUZU「Type-A盤とType-B盤があって、数曲違う曲が入ってるんです。サウンド的にもおもしろいし聴いてて楽しいし、すごく聴き応えがある、私たちの成長と進化が感じられるアルバムになりました」

 サウンド・プロデュースをSxun(元Fear, and Loathing in Las Vegas)が手掛けた“無視するな、君の色は君で決めればいい”をはじめ、ヴァラエティーに富んだ楽曲が並ぶ『JUMP』。メンバーのお気に入り曲を訊いていこう。

BUCHO「ミッドテンポの“I'M ON MY WAY”は、歌詞の美しさと力強さとデスラビ節が融合した、ぜひ聴いてほしい曲です」

YUZU「いちばん最後にレコーディングした“I love DESURABBITS”です。いままでの曲の歌詞が散りばめられてたり、ダンスもいままでの振りが入ってたり、ワチャワチャできる曲になりました。デスラビらしく〈明るく元気で!〉って感じのお別れの曲だと思います」

EMI「私のソロ曲“東京の隙間”です。〈愛してるの意味も恋との違いもいつか分かる〉って歌詞がすごく好きなんです。成長した自分の歌で、また歌いたいです」

KARIN「BUCHOと私のユニット曲“Don't think, Feel!”は、BUCHOのデスヴォイスと私の声がマッチした、激しくて楽しい曲です」

 ファイナル・ライヴは6月20日にZepp Hanedaで開催される。

YUZU「最後なので、とにかくデスラビらしくホントに楽しいライヴにしたいです。みんなの頭のなかから一生忘れられないくらいすごいライヴにします!」

EMI「とにかく笑顔で自由に楽しくできたらと思います」

KARIN「まだ実感が湧かないけど、でも最後なので応援してくれるみなさんに〈見つけてくれてありがとう〉って気持ちでライヴしたいです」

BUCHO「数年後に〈あのデスラビの解散ライヴ行ったぜ!〉って言われるような伝説のライヴ、語り継がれるようなステージをめざします!」

 明るく楽しく激しくアイドル・シーンを盛り上げてきた4人。最後に、メンバー自身のDESURABBITSへの想いを訊いた。

YUZU「人生の真ん中にデスラビが7年以上いたんですよ。ホントに生き甲斐だったし、大好きです。私自身、人としても成長できたと思うんです。人格も良くなりました(笑)。それくらい私の人生のすべてだったし、これまでもこれからも大きくて大切なものだと思ってます」

EMI「デスラビに入れてよかったなと思います(涙目)。考えとかも大人になれたし、それはデスラビでいろんな経験をさせてもらったからだと思うのですごく感謝してます」

KARIN「いま、人生の最高潮にいるなと思えるんです。自分のことを受け入れてくれた場所だし、離れる寂しさは正直あるけど、みんなと出会えて幸せだし、デスラビにいたよって言えることが本当に嬉しいです」

BUCHO「このメンバー、スタッフじゃなきゃデスラビは作れなかったと思いますね。そして、出会えたお客さんは僕の一生の宝物です。言葉にするとクサいけど本心です。残り数か月、最後の最後までみんなで突っ走っていきたいです!」