Mikiki編集部員とTOWER DOORS担当・小峯崇嗣が最近トキめいた邦楽曲をレコメンドする毎週火曜日更新の週刊連載〈Mikikiの歌謡日!〉。連載100回を超え、5人が1曲を厳選し計5曲を掲載してまいります。惜しくも紹介できなかった曲は、別の企画で紹介していく予定です。そちらもお楽しみに。 *Mikiki編集部

★〈Mikikiの歌謡日!〉記事一覧

 


【酒井優考】

インナージャーニー “グッバイ来世でまた会おう”

実は本日、話題の4ピース・バンド、インナージャーニーのギター・ヴォーカル、カモシタサラさんにインタビューをしました。先日配信でリリースされたこの曲について話を訊いていたら、ちょうど3年前の今日、3月30日にボイスメモに録音した鼻歌がきっかけでこの曲が出来たという話が出てきてビックリ。柔らかくて温かくて牧歌的なんだけど、独特の死生観も感じられる曲で、なんだか死ぬのも悪くないかもななんて思ってしまいました。

 

【天野龍太郎】

田島ハルコ “ECCENTRIC青年BOY”

田島ハルコさんの新曲はきっと他の4人の誰かが選んでくれるっしょ!と余裕をかまして、重盛さと美さんの“自粛中ラップ ~アーメンver.~”を紹介しようと思っていたのですが、誰も選んでない! というわけで、田島さんの超強力な新曲“ECCENTRIC青年BOY”です。〈性別わからん宣言〉、すなわちノンバイナリーないしクィアであることをカムアウトし、〈なんらかの残念さが妙にエロい雰囲気イケメン〉になった新生・田島ハルコ。歌うのは〈冠婚葬祭よりNOW生きたい〉という〈男〉の思い。必聴です。配信リンクはこちら

 

【鈴木英之介】

君島大空 “光暈(halo)”

君島大空が奏でるアコースティック・ギターと彼のファルセットによる歌、ほとんどそれだけで構築された、簡素でそしてあまりにも美しい一曲。不純物が丁寧に濾されたような澄み切ったその音世界は、繊細さだけでなく、不思議と鋼のような強さをも感じさせる。そして、どこまでも自然でありながら声とギターの豊かな粒立ちを余すところなく捉えた録音もまた素晴らしい。

 

【小峯崇嗣】

Som “galaxy”

韓国ソウル出身、大阪育ちのベッドルーム・ポップ・アーティスト、Somが新曲“galaxy”をリリースしました。以前TOWER DOORSの〈6つの質問〉にも登場してもらいましたが、今回の新曲の飛躍ぶりには驚きました……。独特のシルキーで浮遊感のあるシンセ・サウンドと、サビの歌メロの破壊力は一度聴いたら忘れられません。AAAMYYYやiriのような存在になること間違いなしの新人アーティストだと思いますので、いまから要チェックです。

 

【田中亮太】

スピッツ “紫の夜を越えて”

昨年の11月に開催されたコンサート〈猫ちぐらの夕べ〉が最高だったスピッツ。自分はオンライン配信と先日のWOWOWでの放送で鑑賞したのですが、ミッド・テンポの楽曲を中心としたセットリストだからこそ、珠玉のメロディーとふくよかなアンサンブルを隅々まで堪能しました。本当に奇跡のようなロック・バンド。

そんなスピッツから、デビュー30周年イヤーの幕を開ける新曲“紫の夜を越えて”が届きました。寂しげなアルペジオ(インターによるギター・ポップの隠れ名曲“Radio Finland”を彷彿とさせる)、淡々としながらもしっかりとグルーヴを刻むリズム・コンビネーションはまさにスピッツ印。足元が揺らいだときに掴みたくなる、安心毛布みたいな1曲。