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花澤香菜、わがつま、Lil Soft Tennis、Subway Daydream、MEMEMION……Mikiki編集部員が選ぶ今週の邦楽5曲

【Mikikiの歌謡日!】第103回

花澤香菜、わがつま、Lil Soft Tennis、Subway Daydream、MEMEMION……Mikiki編集部員が選ぶ今週の邦楽5曲

Mikiki編集部員とTOWER DOORS担当・小峯崇嗣が最近トキめいた邦楽曲をレコメンドする毎週火曜日更新の週刊連載〈Mikikiの歌謡日!〉。連載100回を超え、5人が1曲を厳選し計5曲を掲載してまいります。 *Mikiki編集部

★〈Mikikiの歌謡日!〉記事一覧

 


【天野龍太郎】

花澤香菜 “magical mode”

この一週間はおもしろい曲がたくさんリリースされていて、どれを選ぼうか迷ったのですが、1人1曲というルールのもと、〈他の4人が選ばなさそう〉という理由もあって、花澤香菜さんの“magical mode”に決めました。個人的には前作『ココベース』(2019年)での変化にハマれなかったのですが……この新曲は最高! 『Opportunity』(2017年)までに作り上げてきた世界を受け継いで、『ココベース』の路線も踏まえたうえで声の魅力を存分に活かしながら、さらなる新境地に。なんと、作曲とプロデュースはあの神前暁さん。“恋愛サーキュレーション”(2010年)のタッグが復活したわけです。過去作品のサブスク解禁も話題ですし、2021年の花澤さんの音楽活動が超楽しみ。配信リンクはこちら

 

【鈴木英之介】

わがつま “街”

田中ヤコブとの共演歴を持つ宅録シンガー・ソングライターのわがつまが、サーっと鳴るノイズの上で訥々と展開していく、ピアノ弾き語り。音はローファイでアレンジはそっけないほどシンプルだが、それゆえに歌というもののプリミティヴな力がまざまざと感じられる。また、東京の夜の風景を切り取った叙情的なミュージック・ビデオとあいまって、渋谷のユーロスペースあたりでかかっているインディー映画のような、粗削りながらもみずみずしい魅力を発散している。彼女が2021年3月31日にリリースしたデビュー・アルバム『第1集』は、これとはやや趣向の異なる宅録ポップ集だが、やはりいい作品なので併せてぜひ。

 

【小峯崇嗣】

Lil Soft Tennis “Bring Back”

関西を拠点に活動するSSW、Lil Soft Tennisが待望のファースト・アルバム『Bedroom Rockstar Confused』をリリースしました。今回紹介している“Bring Back”は、同作の2曲目に収録。淡く歪んだギター・サウンドのイントロから、UKガラージ風のビートが折り重なっていき、疾走感のあるメロディアスな一曲へと仕上げています。今作はギターを前面に出した曲が多く、彼自身のサウンドを拡張させた重要な作品になったと感じました。

 

【田中亮太】

Subway Daydream “Fallin' Orange”

大阪を拠点に活動する男女4人組の新曲。いわゆるC86系なアノラック~ネオアコが基調となったインディー・ポップで、甘酸っぱさに心を奪われます。advantage Lucyにも狐の会にも行けそうなと言うべきか、眩さと陰りの双方を醸しているところ、そのふたつが無自覚に重なっているさまが、なによりの魅力ではないでしょうか。

 

【酒井優考】

MEMEMION “ひこう-せん【飛行船】”

最近よくお仕事をするライターの笹谷淳介さんにオススメの音楽を訊いた時、友人の小栢伸五というベーシストが今は活動休止してるけどすごいんだ、という話が出て、ずっと気になっていました。そんな小栢さんやエドガー・サリヴァンの坂本遥らで結成されたバンド、MEMEMIONが始動。ちょっと聴いてみれば5人ともヤバいヤツらなのが分かると思います。特にキーボードの音がこの独特の爽快感を担っているのかな。

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