ブロックハンプトン(Brockhampton)『Roadrunner: New Light, New Machine』悪ガキの騒々しさとメランコリーをポップに同居させる驚異のバランス感覚

2021.05.27

LAを拠点に十数人の若者が結成した自称〈ボーイ・バンド〉による2年ぶりのアルバム。ダニー・ブラウン参加のポッセ・カット“Buzzcut”やGファンクを彷彿とさせる“Windows”といった曲でオーセンティックなヒップホップ感覚を見せる一方、御大チャーリー・ウィルソンが歌う爽やかなR&Bの“I'll Take You On”や、美麗なゴスペル“Dear Lord”まで内容は多彩。イケてる悪ガキたちの騒々しさと、個々に抱えた不安や内面を晒すメロウさを一枚のアルバムに並べ、全体的にはポップにまとめ上げた完成度は凄まじく、躁鬱的ながらポジティヴな包容力が感じられる仕上がりだ。すでに解散を仄めかしているようだが、中心人物のケヴィン・アブストラクトをはじめとする各メンバーの今後には期待がかかる。

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