©2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

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この夏話題の映画「ミニオンズ フィーバー」はサントラもグルーヴィー!!!!!

 最強最悪のボスを救うため、ミニオン史上最大のハチャメチャが巻き起こる!……ということで、イルミネーションが贈る〈ミニオンズ〉シリーズの最新作「ミニオンズ フィーバー(Minions: The Rise Of Gru)」が7月15日に日本公開されます。

 2010年の「怪盗グルーの月泥棒」が大当たりして、「怪盗グルーのミニオン危機一発」(2013年)、「怪盗グルーのミニオン大脱走」(2017年)と続いてきたシリーズですが、今回の「ミニオンズ フィーバー」は2015年の「ミニオンズ」に続くスピンオフ映画の第2弾。これまでもファレル・ウィリアムズの世界的ヒット“Happy”など音楽面でも話題を振り撒いてきたシリーズだけに、このたびリリースされる新作のサントラ『Minions: The Rise Of Gru』も十二分に期待に応えてくれるはずです。

VARIOUS ARTISTS 『Minions: The Rise Of Gru』 Decca/ユニバーサル(2022)

 70年代を舞台に12歳の少年グルーとミニオンたちとの出会いを描いた本編に合わせ、今回は往年のヒット曲のカヴァーが中心。ヒットメイカーのジャック・アントノフが全編をプロデュースし、豪華で多彩なアーティストたちによる名曲カヴァーやオリジナル曲が物語を盛り上げる以上の楽しさを約束してくれることでしょう! *轟ひろみ

「怪盗グルーのミニオン大脱走」のサントラとなる2017年の『Despicable Me 3』(I Am Other/Columbia)

 

1. DIANA ROSS & TAME IMPALA  Turn Up The Sunshine

幕開けを晴れやかに飾るのは女帝ダイアナ・ロスによる70年代ディスコ風のオリジナル曲。ジャック・アントノフも助力した昨年の『Thank You』(Decca)に通じるゴージャスな存在感は流石で、テイム・インパラの『The Slow Rush』(Island)も記憶に新しいケヴィン・パーカーがエスコート役を担ったほか、ダイアナのお孫さんが登場するのもポイント。

 

2. BRITTANY HOWARD  Shining Star

アラバマ・シェイクスを経て初ソロ作『Jaime』(ATO)も高評価で、コモンとのコラボなども行っているブリタニーは、75年の『That’s The Way Of The World』(Columbia)に収められたアース・ウィンド&ファイアの象徴的No.1ヒットをパワフルにカヴァー。本家のヴァーディン・ホワイトもベースで参加している。

 

3. St. VINCENT  Funkytown

アントノフとガッチリ組んだ昨年の『Daddy’s Home』(Loma Vista)でもまさに60~70年代リヴァイヴァルに挑んでいた聖ヴィンセント。これは79年作『Mouth To Mouth』(Casablanca)から世界中でNo.1に輝いたリップス・インクの代表曲で、原曲のテクノ・ポップな未来感を再現している。

 

4. BROCKHAMPTON  Hollywood Swinging

昨年『ROADRUNNER: NEW LIGHT, NEW MACHINE』(RCA)をリリースするも今年初頭に無期限活動休止を発表、その後の〈コーチェラ〉出演も話題になったブロックハンプトン。数々のリサイクルでも知られるクール&ザ・ギャングのヒット・チューンですこぶるファンキーに盛り上げてくれる。

 

5. KALI UCHIS  Desafinado

アントニオ・カルロス・ジョビンのボサノヴァ・スタンダードに挑んだのは、ラテン・ルーツに根ざした意欲作『Sin Miedo (Del Amor Y Otros Demonios) ∞』(EMI)で表現の幅を広げたカリ・ウチス。優美な歌声とテンポ感が心地良い。

 

6. CAROLINE POLACHEK  Bang Bang

チェアリフトでの活動を経て19年にソロ作『Pang』(Perpetual Novice)をリリースしたNYのシンガー・ソングライターは、初期シェールを代表する66年のヒットを披露。ナンシー・シナトラらのカヴァーによってスタンダード化した名曲ながらも妖しい個性を見せつけている。

 

7. THUNDERCAT  Fly Like An Eagle

20年作『It Is What It Is』(Brainfeeder)発表後に延期していた来日公演の実現も記憶に新しいサンダーキャットは、76年作『Fly Like An Eagle』(Capitol)から生まれたスティーヴ・ミラー・バンドの名曲を披露。ベースと鍵盤を自身で演奏してアーシーかつサイケに聴かせる。かつてのシール版との聴き比べもおもしろい。

 

8. PHOEBE BRIDGERS  Goodbye To Love

カーペンターズの72年作『A Song For You』(A&M)に収録された名曲を歌うのはカリフォルニアのシンガー・ソングライター、フィービー・ブリジャーズ。20年の『Punisher』(Dead Oceans)以降はさらに大物感を増しているだけに、翳りのあるエモい解釈が素晴らしい。

 

9. BLEACHERS  Instant Karma!

本作収録のほぼ全曲をプロデュースするジャック・アントノフ自身のプロジェクト=ブリーチャーズはジョン・レノンのカヴァーで登場。昨年の力作『Take The Sadness Out Of Saturday Night』(RCA)にも通じるシンプルなテイストで、原曲の昂揚感をアコースティックに再現している。

 

10. WEYES BLOOD  You’re No Good

オリジナルはディー・ディー・ワーウィックによる63年のヒットで、74年のリンダ・ロンシュタット版は全米1位を獲得。ここではナタリー・メーリングのソロ・プロジェクト、ワイズ・ブラッドが19年作『Titanic Rising』(Sub Pop)にも通じる憂いに満ちた歌唱の持ち味で好アプローチを聴かせてくれる。

 

11. GARY CLARK Jr.  Vehicle

19年作『This Land』(Warner Bros.)に至るまで進行形のレジェンドとして活躍するブルース・ギタリスト/シンガー。ここではアイズ・オブ・マーチの70年作『Vehicle』(Warner Bros.)から生まれた偉大なるワン・ヒットをソウルフルなファンク・ロックに熱く仕立てている。

 

12. H.E.R.  Dance To The Music

昨年も傑作『Back Of My Mind』を残している現行R&Bのトップは、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの68年作『Dance To The Music』(Epic)の表題曲となるアンセムを明朗にカヴァー。アントノフとクレジットを分け合いつつギターとドラムスも彼女自身が演奏している。

 

13. TIERRA WHACK  Black Magic Woman

18年の初作『Whack World』(Interscope)が15曲15分という攻めた作りで話題になったフィラデルフィアのティエラ・ワック。こちらはサンタナが70年に大ヒットさせたサイケ~ブルース・ロックの定番曲となるが、編集盤『English Rose』(Epic)などで聴けるオリジナルのフリートウッド・マック版もクラシックだ。

 

14. VERDINE WHITE  Cool

冒頭の2曲でもベースを弾くヴァーディンは、モーリス・ホワイトの弟として長らくEW&Fを支えてきた重鎮。これはサム・デューのスキャットも交えたクールなオリジナル曲だが、13年の『Now, Then & Forever』(Legacy)以来となるバンドのオリジナル作にも期待したい。

 

15. JACKSON WANG  Born To Be Alive

88ライジングとリンクして飛躍する香港出身のジャクソンは、所属する韓国のGOT7としては新作『GOT7』(Warner Korea)でカムバックしたばかり。ここではパトリック・ヘルナンデスが79年に生み出した世界的なディスコ・ヒットをリズミックに歌い上げている。

 

16. THE MINIONS  Cecilia

シリーズの過去サントラで“Y.M.C.A.”などを披露してきたミニオンたちの歌唱曲は今回ももちろん収録。サイモン&ガーファンクルによる70年の名盤『Bridge Over Troubled Water』(Columbia)の一角を成す名曲を朗々と歌ってくれる。

 

17. G.E.M.  Bang Bang

キャロライン・ポラチェクも6曲目で歌ったのと同じ曲を、香港出身のG.E.M.こと鄧紫棋が披露。こちらでレゲエ風味を交えて聴かせる持ち前のモダンな歌謡センスは19年作『Happily Ever After...』(Hummingbird)でも顕著だった。

 

18. RZA  Kung Fu Suite

カンフー映画への偏愛で知られるウータン・クラン総帥のオリジナル曲で、カンフー・マスターも登場する劇中の展開に沿ったスコア。RZAは「アイアン・フィスト」のサントラ以来となる新作も『Saturday Afternoon Kung Fu Theater』(Ruffnation)という徹底ぶりだ。なお、19曲目にはお馴染みのヘイター・ペレイラによるスコアが収録!