BROCKHAMPTONの創始者、Kevin Abstractの4枚目のソロアルバム。今作はNirvanaやModest Mouseから影響を受けたと話す。リード曲“Blanket”は雷の様に轟くギターとシャウトは強烈なパンチ力のあるグランジでリスナーを引きこみ、“Running Out”や“Voyager”等オルタナティブロックを聴かせてくれる。Kara JacksonとWednesdayのギタリスト、MJ Lendermanとの“My Friend”はアルバムを締め括るのに相応しい温かみのある楽曲。カリスマ的存在の彼の才能に胸を打たれる1枚。

 


ブロックハンプトンの元リーダーが解散後に放ったソロ作。まるでニルヴァーナのようなギター・サウンドで幕を開ける、グランジ、エモ、インディーといった言葉で表すべき完全なロック・アルバムだ。シャウトやキャラ立ちの少ないヴォーカルはロック・サウンド上ではいささか印象が薄まるものの、アコースティックな小品“My Friend”のようなメロウな曲では良い黄昏感を醸す。