ソロ16作目は、コロナ禍によって当初の予定を白紙にし、ポール自身がギターだけではなく、ベース、キーボード、ドラムスなど全楽器を担当して完成させたインスト作に。〈歌うことから始めた〉という独自の作曲方法から生まれた楽曲群は、メロディアスで場面展開も非常に豊か。詩情に溢れたカラフルな音色で饒舌に語りかけてくる。テクニカルなものからブルージーなニュアンスまで、彼の魅力が全開になっている。